父が癌になった。
現役で元気に働いていた父。
仕事が一番、会社のため、家族のために頑張っていた父が、
突然、癌と診断された。
診察室を出たあと、
父は自分のことよりも、まず母の心配した。
「お母さん、大丈夫かい?」
母は大きな手術をして以来、気が弱く極度の心配性。
いやいや、
「お母さんより、お父さんが大丈夫かい?」と私。
父はかっこよかった!!
「なんも大丈夫だ。今の時代、手術して元気に過ごしている人たくさんいる」
癌に勝つために、家族一丸となって戦った話をシェアしていけたらと思います。
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自覚症状はあった?
最初に病院を訪れたのは、2021年6月のことです。
父は病院に行く3か月位前に、「左足鼠径部にしこりができた」と母に言いました。
気にはなっていたものの、痛みや他に症状は何もない為、放置していたそうです。
しかし6月になり、そのしこりがだんだん大きくなっていることに気づき、
母から私に連絡がきてこの状況を知りました。
何科に行けばいいの?
一番最初に悩むのがこれ!病院選びではないでしょうか?
皮膚科?内科? 私達は総合病院へ行きました。
理由は、何かあれば科を回してくれると思ったからです。
まず我が家の場合は、私が脂肪腫で手術した経験があり、
その先生に診てもらうことを考えました。
総合病院の中にある形成外科です。
しかし、形成外科の先生が問診・症状を見て、父は消化器外科へ回されました。
診察
まず、左鼠径部のしこりを見せ、先生が触診。
問診は、
いつごろから?
今年の三月ごろ
足裏にほくろ無いですか?最近できたとか、何か新しいもの。
ないです
※先生と一緒に確認しましたが、ありませんでした。
何か血便がでたとか、今までそのような症状はないですか?
ありました。三年ほど前に一度出て、でもすぐ止まりました。それから、一年に一回くらい血が出たことあります。今年は二月くらいに一度出ました。でも、すぐ止まるので…
問診が終わりCT検査をしました。
検査後先生から、
腫瘍の一部を取り検査をした方が良いと思うのですが、
まずは消化器外科を先に受診した方が良いと紹介されました。
消化器外科では、形成外科の先生の紹介状をもとに、父の腫瘍(しこり)の再確認をしながら、後日、腫瘍を取り病理検査するため1泊2日の手術をしました。
病理検査の結果
Malignant diagnosis.悪性診断です。
と赤文字で書いた病理診断報告書を見ながら説明を受けました。
原発巣として直腸結腸癌を第一に考えますが、十二指腸以遠の空調、回腸由来や、腸型形質を示すも除外し得ません。
という内容で、後日内視鏡検査をすることになりました。
この説明後、診察室で肛門の触診がありました。
これがちょっと触れただけで激痛だったようで、我慢強い父がカーテン越しにうめき声をあげていました。
この状態だと大腸検査も痛みが出ると予想し、麻酔をして大腸検査をうけました。
そして大腸検査の一週間後に造影検査もしています。
ここから、父の闘病生活がはじまりました。
家族が思ったこと
父が癌になり、私はとにかくネットなどで自分なりに調べました。
病院はいつも混んでいます。診察も次から次に患者さんでいっぱいです。
先生は一人一人に時間を取るのに限度があります。
だから私達患者、そして家族は病気についてある程度、勉強が必要です。
私は素人で体の仕組みもよくわからない人間です。
親切な先生は素人に分かりやすく説明してくれます。
しかし、いつも先生が優しいとは限りません。
レントゲンを見て話しを聞くときも、どうやって見るんだ?と考えてる間に、淡々と説明が始まっていたり、
病気についても、早口で何を言ってるか聞こえずらい先生や、当たり前にこれは知ってるでしょう?みたいに上からの先生もいます。
先生もその日の気分も勿論あるので、前回の診察が親切だったからと言って、次回も親切とは限りません。
このような場合に備え、ある程度自分も体の仕組みや治療方法の種類について知っておくと先生の言っている話やその後の流れが分かります。
※素人による闘病体験記です。あくまで個人的な意見や経験を共有していますので、皆さんが同じような結果になるとは限りません。詳細についてはご自身でしっかり調べてくだい。